21.反応型けい酸塩系表面含浸材のアスファルト舗装の下地としての適用性
耐熱透水性試験(ガスバーナー)
耐熱透水性試験(ガスバーナー)
1. 試験概要
反応型けい酸塩系表面含浸材が塗布後高温で加熱されても改質効果を発揮することを、反応型けい酸塩系表面含浸材塗布後ガスバーナーで加熱した試験体での透水量試験により確認した。
2. 試験体
基板
モルタル基板 普通ポルドランドセメント使用
配合:水セメント比(W/C)= 50 %
寸法:角柱100×100×400 mm
表面含浸材
反応型けい酸ナトリウム系表面含浸材:L-OSMO反応型XP(標準塗布量400 g/㎡)
3. 試験方法
試験体に【L-OSMO反応型XP】を標準量塗布し、塗布後1時間・6時間・24時間で試験体表面をガスバーナーにより加熱した。加熱温度は140~200 ℃となるよう温度計(CT-450WR CUSTOM)で計測し、約10分間加熱しつづけた。無塗布についても約10分間加熱し、同条件とした。
加熱後14日間気中養生した後、透水量試験器を貼付け、注水後試験を開始した。JSCE-K 572に準じて7日間経過後の透水量を比較し透水抑制率を算出した。
4. 試験結果
7日間経過後の透水量(3ヶ所平均)を表1に示す。
【L-OSMO反応型XP】塗布1時間後に加熱した場合においても透水抑制率90 %と遮水効果があり、耐熱性(アスファルト舗装施工後の加熱への耐性)が確認された。
アスファルト舗装の下地に反応型けい酸塩系表面含浸材を用いることは問題ないと思われる。