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17.けい酸塩系表面含浸材の打継ぎ部への適用性
打継ぎ試験体での透水量試験まとめ

【けい酸塩系表面含浸材】の打継ぎ部への適用性

打継ぎ部のコンクリート表層部を改質(緻密化)し脆弱箇所を補強できます

コンクリート打継ぎ部を【けい酸塩系表面含浸材】で緻密化することにより、打継ぎ部への劣化因子(水分・塩化物イオン・二酸化炭素)の侵入を抑制できるのでコンクリート構造物の長寿命化が期待できます。


 


【けい酸塩系表面含浸材】の特徴まとめ


  • コンクリート表層部を緻密化し、劣化因子の侵入を抑制します。

  • 0.2 mm以下のひび割れを閉塞します。

  • コンクリート表層部を副作用なく改質します。

  • 他の補修工法に比べ手軽に施工できコストパフォーマンスもよいです。

  • コンクリート表層部に含浸し、表面には残存しないので、浮き・剝がれとは無縁です。


打継ぎ試験体での透水量試験

当社の【けい酸塩系表面含浸材】である【L-OSMO】シリーズを用いた打継ぎ部を再現した試験体での透水量試験で、【L-OSMO】シリーズ塗布による打継ぎ部の遮水性向上により緻密化を確認しています

 


試験方法


150×150×520 mm型枠に75 mm高さで1層目を打設し、打設後1日間経過後に打継ぎ面に【L-OSMO】シリーズを塗布した。塗布後1日間経過後に2層目を打設し、2層目打設後6~13日間経過後に外周面に【L-OSMO】シリーズを塗布し打継ぎ部を試験面とした。

外周面への【L-OSMO】シリーズ塗布後7~14日間経過後、透水量試験器を貼付け、注水後試験を開始した。JSCE-K 572に準じて7日間経過後の透水量を無塗布試験体、打継ぎ面のみ塗布試験体、打継ぎ面と外周面塗布試験体で比較し透水抑制率を算出した。


 



打継ぎ試験体での透水量試験結果

反応型けい酸ナトリウム系表面含浸材【L-OSMO反応型XP】


【L-OSMO反応型XP】の塗布による打継ぎ部の遮水性向上により緻密化を確認しました



 


反応型けい酸塩混合型表面含浸材【L-OSMO反応型SG】


(けい酸リチウム・けい酸ナトリウム・けい酸カリウム配合)

【L-OSMO反応型SG】の塗布による打継ぎ部の遮水性向上により緻密化を確認しました



打継ぎ面と打継ぎ部外周面に【L-OSMO】シリーズを塗布した場合が、最も高い遮水性が確認されました。


 


参考【土木学会規準JSCE-K 572透水量試験データ】


普通ポルトランドセメント基板での透水量試験結果


・L-OSMO反応型XP:透水抑制率82 %


・L-OSMO反応型SG:透水抑制率62 %


 


 


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