08.固化型けい酸塩系表面含浸材と接着剤・塗装材の付着強さ試験
固化型けい酸塩系表面含浸材の下地改質工への適用性
固化型けい酸塩系表面含浸材と接着剤・塗装材の付着強さ試験
1. 試験概要
固化型けい酸塩系表面含浸材が、接着剤・塗装材の付着性を阻害しないことを、固化型けい酸塩系表面含浸材塗布後、接着剤・塗装材を施工した試験体での付着強さ試験により確認した。
2. 試験体
基板
モルタル基板(ISO砂)片面#150研磨
寸法:角柱70×70×20 mm
表面含浸材
固化型けい酸リチウム系表面含浸材:L-OSMO固化型KK(標準塗布量300 g/㎡)
接着剤・塗装材
エポキシ樹脂系接着剤:塗継ぎ・打継ぎ用・湿潤面接着可能
アクリル系下地調整材:フィーラー
エポキシ系下塗り材 :シーラー
CC-B仕様塗装材
3. 試験方法
基板に【L-OSMO固化型KK】を標準量塗布し、JSCE-K 572に準じて28日間の養生後、接着剤・塗装材を施工し、養生後JSCE-K 531「表面被覆材の付着強さ試験方法」に準じて付着強さ試験を行った。
養生期間
エポキシ樹脂系接着剤 :1日間
アクリル系下地調整材 :7日間
エポキシ系下塗り材 :7日間
CC-B仕様塗装材 :14日間
4. 試験結果
試験結果(接着強さ、破断箇所)を表1~4に示す。
固化型けい酸塩系表面含浸材【L-OSMO固化型KK】の無塗布・塗布で接着強さに大きな差異は見られなかった。
固化型けい酸塩系表面含浸材が、接着剤・塗装材の付着性を阻害することは確認されなかった。
※含浸しきらず表面に残存した薬剤の洗浄は必要です。
※本試験結果をもって全ての表面被覆材と【L-OSMO】シリーズの付着性を保証するものではありません。施工の際は、サンプルをご提供しますので相性確認をお願いします。