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製品情報product

L-OSMO反応型NE

製品概要【エルオズモ反応型NE】

反応型けい酸ナトリウム系コンクリート表面含浸材【新設普及型】

1回塗りで施工性が高い、予防保全・長寿命化対策品です

けい酸ナトリウムを主成分とするアルカリ性・無色透明・無機系の液状材料です。


塗布回数、湿潤養生のための散水工程の削減により省力化を徹底し、コストダウンを実現しました。


 


コンクリート表層部(内部)を緻密化し、劣化因子の侵入を抑制します

長期間改質効果が期待できます

コンクリート表層部を【L-OSMO反応型NE】で緻密化することで劣化因子の侵入を抑制し、ライフサイクルコスト低減を期待できます。


水酸化カルシウムとの再反応性があり、長期間改質効果が期待できます。


改質機構(メカニズム)の解説はこちら


 


施工後の外観の変化がなく、コンクリートの変状を目視で確認できます

再施工が容易・他工法との併用が可能です

コンクリート表層部を副作用なく改質できます。


再施工時に旧保護層を斫るなどの作業は不要です。


 


低予算で予防保全・長寿命化対策ができます

他の補修工法に比べ手軽に施工できコストパフォーマンスもよい材料です。


施工に際して特別な資格等は不要です。早く簡単に施工できます。


【L-OSMO反応型NE】は【けい酸塩系表面含浸材】の中でも低コストな材料です。


 



 


農林水産省 農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル【開水路編】


けい酸塩系表面含浸工法(反応型)に使用する材料・工法の品質規格値(案)適合品


 


標準塗布量:250g/㎡(250g/㎡×1回塗り)


標準作業量:300㎡/日


設計価格:材工2,500円/㎡


 



 


【けい酸塩系表面含浸材】とは

コンクリートに含浸・浸透し、コンクリート表層部を緻密化、0.2㎜以下のひび割れを閉塞することでコンクリートの耐久性を向上させる材料です。


コンクリート表面に、刷毛、ローラー、噴霧器で塗布する、けい酸アルカリ金属塩を主成分とするアルカリ性・無色透明・無機系(非溶剤系・不燃性)の液状材料です固化型】と【反応型】に分類されます。


シラン系表面含浸材(撥水型)とけい酸塩系表面含浸材(緻密化型)の比較はこちら



 


用途

新設コンクリート構造物の予防保全・長寿命化

中性化・塩害・凍害・複合劣化対策にお役立てください

橋梁・トンネル・スノーシェルター・ボックスカルバート ・水路・水門樋門・浄水場・コンクリート舗装道路・立体駐車場・公共建築物・空港施設・港湾施設・コンクリート二次製品など



 


 


水掛かり・ひび割れ部にも有効です


 


加圧透水性試験・ひび割れ透水性試験で改質効果を確認しています


 


【水掛かり】(水が滞留する箇所)

水の作用がコンクリート構造物の劣化の発生や進行を助長する場合があります。


近年水掛かりに対する意識が高まっています。


土木学会 「2022年制定コンクリート標準示方書[維持管理編]」では、1編「劣化機構」3章のタイトルを「中性化」から「中性化と水の浸透に伴う鋼材腐食」に改めています。


 


構造物の水掛かりの例

桁受け部・電架柱受けはり部・高欄地覆部、張出しスラブ・床版ひび割れ部

橋台の桁受け部・トンネル坑口・カルバート ボックス側面


 


【ひび割れ】(初期ひび割れ)

「コンクリートの変状は、そのほとんどがひび割れから始まる。」

「ひび割れは水や塩分等の劣化因子の侵入口となり、コンクリートの劣化を加速させる要因となる。」


出典:国立研究開発法人土木研究所.コンクリート構造物の補修対策施工マニュアル2022年版.2022年.I-18より


 


けい酸塩系表面含浸工法は、0.2㎜以下のひび割れ修復工法です。


予防保全的に微細なひび割れを閉塞することで長寿命化が期待できます。


水掛かり・ひび割れ部への適用性(加圧透水性試験・ひび割れ透水性試験)の解説はこちら



 


農業用開水路の補修・補強工事

農林水産省「農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル【開水路編】」


けい酸塩系表面含浸工法(反応型)に使用する材料・工法の品質規格値(案)適合品


農林水産省「農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル【開水路編】」の解説はこちら



 


無機系表面被覆材の品質向上

ポリマーセメントモルタルの表面に【L-OSMO反応型NE】を塗布する工法


ポリマーセメントモルタルでの透水量試験の詳細はこちら



 


打継部の補強

打継ぎ面および打継部外周面に【L-OSMO反応型NE】を塗布する工法


打継ぎ試験体での透水量試験の詳細はこちら



施工手順

コンクリート表面に、刷毛、ローラー、噴霧器で塗布してお使いください。


 



 


施工に関する詳細はこちら


改質機構(メカニズム)

コンクリート表面から含浸し、コンクリート表層部を緻密化することでコンクリートの耐久性を向上させます

コンクリート表面に塗布した薬剤がコンクリート表層部の空隙、微細クラックから内部に含浸します。


主成分とコンクリート中の水酸化カルシウムが反応して、セメント水和物に組成の近いC-S-Hゲルを生成し、コンクリート表層部の微細な空隙や0.2㎜以下のひび割れを充填し緻密化することで、劣化因子(水分・塩化物イオン・二酸化炭素)の侵入を抑制します。


施工後もコンクリート中に残存している未反応の薬剤には再反応性があり、水分が供給されると再度溶解し、水酸化カルシウムと反応します。水酸化カルシウムとの反応を繰り返すことにより、長期的に空隙を充填することができます


改質機構(メカニズム)の解説はこちら


 


改質機構


 


水酸化カルシウムとの再反応性について


コンクリート表層部の水酸化カルシウムが消失している状態(中性化)では、化学反応が発生し難く、コンクリートを改質(緻密化)することができないのでご注意ください。



 



 


農林水産省「農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル【開水路編】」の解説はこちら


試験データ

土木学会「けい酸塩系表面含浸材の試験方法(案)」JSCE-K572に基づいた試験データや付着強さ試験、すべり抵抗試験などの各種データを取り揃えております。

 


加圧透水性試験

土木学会規準JSCE-K 572   水圧0.5MPaを作用させた試験体での水の浸透深さ試験


水掛かり(水が滞留する箇所)への有効性を確認しています。


加圧透水比 62%(抑制率 38%)


 


ひび割れ透水性試験

土木学会規準JSCE-K 572   0.2㎜以下のひび割れを導入した試験体での透水量試験


ひび割れ部への有効性(ひび割れ閉塞性)を確認しています。


ひび割れ透水比 7%(抑制率 93%)


 


透水量試験

土木学会規準JSCE-K 572


防水性を確認しています。


透水比 74%(抑制率 26%)


 


吸水率試験

土木学会規準JSCE-K 572


防水性を確認しています。


吸水比 86%(抑制率 14%)


 


中性化に対する抵抗性試験

土木学会規準JSCE-K 572


中性化の抑止性を確認しています。


中性化深さ比 78%(抑制率 22%)


 


塩化物イオンに対する抵抗性試験

土木学会規準JSCE-K 572


塩害の抑止性を確認しています。


塩化物イオン浸透深さ比 70%(抑制率 30%)


 


スケーリングに対する抵抗性試験

土木学会規準JSCE-K 572


凍害の抑止性を確認しています。


質量損失比66%(抑制率34%)


 


含浸深さ試験

土木学会規準JSCE-K 572


アルカリ金属イオン濃度による薬剤の含浸深さの判定試験


含浸深さ 2.7㎜


 


土木学会 「けい酸塩系表面含浸材の試験方法(案)」JSCE-K572の解説はこちら


環境への影響・安全性

作業時の排出液や施工した後の構造物から有害物質が溶出することはありません

 


水道用資機材の浸出試験方法(JWWA Z 108)の基準を満たしております(外部機関で試験)

JWWA規格は水道事業で使用される資機材、薬品などの標準化を目的に日本水道協会が定めた自主規格


日本食品分析センターでの浸出試験報告書はこちら


 


水中生物を用いた安全性に関する社内試験も実施し安全性を確認しています

水中生物を用いた安全性の確認試験(薬液滴下観察試験)の詳細はこちら


 


SDSSafety Data Sheet)安全データシート

SDSのダウンロードはこちら


 



施工に関する詳細


 


施工上の注意事項

・必ず原液で使用すること。


・強アルカリ性なので、作業の際には直接、眼や手につかないよう防護すること。


・散水、洗浄等に使用する水は、必ず水道水を使用すること。水道水以外の水を散水、洗浄等に使用すると、水に含まれる成分と薬剤が反応し、コンクリート表面が白化する場合があるので注意すること。


・施工前に酸洗いはしないこと。


・沿岸部及び融雪剤(塩化カルシウム等)を使用する構造物に施工する際は、カルシウム、マグネシウム等の影響を受けコンクリート表面が白化する場合があるので注意すること。小面積での試験施工で薬剤が反応しないことを確認し、十分に洗浄した上で施工すること。


・サンドブラスト後コンクリー表面に残存する研磨剤(アルミナ系等)と薬剤が反応し、薬剤の含浸を阻害し充分な改質効果を得られないことやコンクリート表面が白化する場合があるので注意すること。研磨剤と薬剤が反応しないことを確認し、研磨剤がコンクリート表面に残存することのないように清掃した上で施工をすること。


・防水材やシラン系表面含浸材を過去に施工した箇所への塗布は、場合によっては薬剤の含浸が阻害されることがあるので注意すること。


・塗布作業および養生は、5 ℃以上の環境で行うこと。(冬期間は、採暖による作業・養生環境が必要)


・施工環境が30 ℃を超える場合には、施工面に散水をすること。


・施工に当っては、部位によりロス率を勘案すること。ロス率:上向き15 %・横向き10 %・下向き5 %


・強風時に低圧噴霧で施工する場合は、設計塗布量を塗布できない恐れがあるので注意すること。


・悪天候の場合は薬剤が流れ落ちるので施工しないこと。


・塗装された面や、ガラス、金属に誤って薬剤が付着してしまった場合には、ただちに流水で洗い流すこと。場合によっては固結して取れなくなるので注意すること。


・天井面や表面に凹凸がある部位は、水滴ができやすく薬剤が表面に残り、コンクリート表面が白化する場合があるので注意すること。


・塗布後の洗浄が不足するとコンクリート表面が白化する場合があるので、十分に洗浄すること。


・後施工(表面被覆・断面修復等)がある場合は、薬剤がコンクリート表面に残存することのないように高圧洗浄すること。 (10MPa程度)


・開封後は使い切ること。


・廃棄物関連法令に従って余った内容物/容器を廃棄すること。


 


その他施工に関する注意点はこちら


 


保管上の注意事項

・5~40 ℃の直射日光を避けた環境で施錠して保管すること。

・冬季の寒冷地域では、薬剤の凍結に注意すること。(出荷は凍結防止のためクール便で対応)

・品質試験結果報告書に記載されている使用期限を遵守すること。使用期限:出荷から1年間


 


現場透水量試験器

現場での透水量試験は、信頼性の高い【けい酸塩系表面含浸材】の性能確認試験です。

「無⾊透明な表面含浸材は性能確認・施工確認が難しい」「アルカリ度の確認だけでは性能確認にはならない」「コア抜きは避けたい」…そんな課題を解決します。


現場透水量試験器の製品詳細ページはこちら



価格


 


価格

設計価格:2,500円/㎡(材1,500円/㎡・工1,000円/㎡)

12㎏缶:72,000円/缶


歩掛表はこちら


 


購入方法

販売代理店にお問い合わせください。


工業会はありません。どなたでも【L-OSMO】シリーズをご購入いただけます。


販売代理店の一覧はこちら


 


梱包容器

外装:ダンボール 内装:ポリエチレン容器


出荷実績

性能一覧


技術資料

目的別データライブラリーに試験データ・耐用年数・規程類・試験方法の解説などを豊富に取り揃えております。

 


目的別データライブラリーはこちら